開催場所は前回と同様、飯澤氏の経営する飯澤醤油味噌店です。
現地集合なので、各自の車は道を挟んだ反対側にある飯澤氏所有の駐車場に置いてあります。
富山桜友会のメンバーが写っています。
味噌作りはこの建物の右横(扉が開いている建物の端が写っています。)にある会場で行います。
味噌作りの過程を以下に説明します。
1. 蒸し揚げた蒸し豆 1.5Kgに対して、麹 800g、塩 400g、水500ccの割合で混ぜると、前回と同じ味になります。
飯澤醤油味噌店では、大豆は水の中で煮るのでは無く、蒸しています。
大豆を水の中で煮ると、大豆成分の糖質や蛋白質が水の中に流出してしまうので、美味しい味噌作りの為の最高の大豆成分を捨てる事になりますし、熟成する過程で発生する褐色変化(メイラード反応による赤味噌への変化)が楽しめなくなります。
メイラード反応が起こらない白味噌なら水煮にすれば良いの ですが、成分の良い大豆を選ぶ必要性も低くなります。
3. 写真の左側の桶には蒸した大豆、右側の桶には米麹が入っており、各自自分の分量を手前にある電子秤で計測して自分の混合する為の桶に入れます。
4. 各自 自分の大豆を計量しているところです。
電子秤の上には計量用のボールで量りますが、ボールの重さは予め電子秤で引いてあります。
これに後は、地下100mから湧き出ている黒部の名水を入れるだけです。
6. 桶の中で捏ね繰り回しているところです。 手袋をしていませんが、よく手洗いとエタノール消毒をしているので、大丈夫です。
均一になるまで混ぜ合わせないと、塩の集まった所や、逆に塩が少なくカビ発生の原因となります。
7. これは、よく混ぜ合わせた練物を小分け用の発酵袋に入れているところです。
詰めるコツは空気層ができないようにする事です。 空気層が有るとカビが発生するもととなるからです。
8. 小分け用の発酵袋に入れた状態です。 袋の上に丸い物が付いていますが、これは発酵したガスを逃がす密閉弁です。 普通の袋だと、発酵するガスで破裂しますので、中の空気のみを逃がし、外の空気を入れない弁が付いているのです。
9. 小分け用の袋に全部詰めたところです。 大量に作る人は漬物用の樽に詰めます。 その場合も空気層を作らないようギュウギュウに詰め、表は平らにして、びっしりと昆布を敷き詰めます。 空気から遮断するためです。
10. 小分け用の袋の上部を、中の空気を吸引しながら熱着します。
これで作業は終了です。
発酵して美味しい味噌として食せるのは、来年の8月〜9月頃となります。 赤味噌にするならば、更に1年〜2年ねかせる必要があります。
この行事は毎年10月に行う予定ですが、まとまった人数が揃えば随時行うことも可能です。