本多家「葵園会」に参加して

 


平成283日(日)、高岡で大乗寺で行われた本多家「葵園会」に参加してきました。

毎年7月第1週の日曜日に開催されるそうで、幕末に当主が近代国家擁立に廃藩置県等も必要と、体制変革に積極的な姿勢だった為、それに反発した内部分子に暗殺されました。

 

それに対し、当代当主が殺されたのに仇討ちが禁止されているのはおかしいと、忠臣12名が反抗分子の逃亡者に対して敵討ちを決行したのです。
幕末の忠臣蔵とも呼ばれ、仇討ちに際しては、政府軍の監視を潜り抜けるため、様々な工作をした上で決行します。

 

仇討ち後、全員死罪となり、潔く散っていきましたが、この忠義に報いるために毎年本多家当主が、法要を開催しているのです。

 

 

本多家菩提寺の大乗寺の外門です。 

加賀藩に相応しい立派な門構えです。

 

 

門を潜って中に入ると、お堂とそれに連なる回廊が左手に続きます。 

何処へ行って良いか分からなかったのですが、前に居た参拝客が左手の方へ行ったので、ついて行きます。

 

 

何とか、お坊さんに聞いて、控室へ行き着き、一服した所で、お堂に集まり法要が始まります。

参列者の皆様が順に、お参りをします。

 

 

仇討ち12義士が眠る墓地で、12人分の墓石が並んでいます。

 

お坊様にお経をあげて貰い、順にお参りをします。


 

 

12義士のお墓の突き当たりに、本多家の7代以降の集合墓地への門を入ります。

さすが、本多家の墓地です。

 

 

門の左手奥に、土塁が見えます。

何と、此処が歴代本多家当主が納められている集合墓地なのです。

別々に墓標を建てても、数ばかり増えて墓地の踏み場が無くなるとの事で、このようにしたそうです。 

 

 

右手には、それ以前の立派な墓標が並んでいます。 

 

 

集合土塁となる直前のお殿様のお墓で、左手にあるのは奥様の墓標です。 

 

 

当代当主とのスナップショットです。 

次に、もう少し登った所に有る1代から6代が眠る墓地へと向かいます。 

 

 

これも立派な墓地の門が見えてきました。

横の隙間を抜けて中に入ります。

 

 

真ん中に在るのが、本多政重公のお墓です。

立派な広い墓地の中に眠っておられます。 

 

 

歴代の本多家当主と奥方のお墓です。 

 

お墓参りが済んで、食事会となります。

手前右が当代当主で、その右隣の眼鏡を掛けておられるのが御子息で、富山大学高岡キャンパスの日本史の教授です。

左手前の女の人が当代当主の奥様です。

自衛隊ゼネラルOBで、何か運命的なものを感じます。

 

 

大乗寺の寺紋です。

16葉菊紋ですが、片枝三葉が入っています。

この紋は初めて見、勉強になりました。

この法要に参加して、感じましたのは、過去の歴史の上に現在が有り、未来に向かって脈々とバトンが渡されており、それを生ける者がその責任範囲においてこなして行くのだという事でした。